

箱根の紅葉、駐車場に入れるのは9時から12時まで|渋滞を避ける前泊とキャンピングカー【2026】
東京出身で、現在はスウェーデンに住んでいる大学生です。 よろしくお願いします!
箱根の紅葉は、一日のうちに何度も表情が変わります。標高1,040mの大涌谷では白い噴煙越しに色づいた山肌が見え、芦ノ湖まで下りれば湖面に紅が映る。首都圏から車でおよそ2時間、東名から御殿場に抜けるか、小田原厚木道路で箱根口へ。標高を上げていくにつれて色づきも変わるので、移動そのものが紅葉狩りになります。
ただ、いざ行こうとすると悩みが増えます。駐車場に停められるのか。渋滞にどれだけ巻き込まれるのか。11月の山の上は寒くないのか。そもそも、どこに泊まればいいのか。
このうち駐車場と渋滞は、何時に着くかでほぼ決まります。
- 大涌谷駐車場の開場は9:00
- 渋滞のピークは12時〜15時。ひどいときは大涌谷三叉路から1時間以上(神奈川県公園協会)
つまり、渋滞を気にせず動けるのは9時から12時までの3時間。ところが当日朝に首都圏を出て9時に着こうとすると、家を出るのは6時台です。子ども連れで毎回それは、現実的ではありません。
そこで前泊です。ただし箱根のホテルではなく、キャンピングカーで金曜の夜に出て、箱根の手前で眠る。宿を押さえなくていいので、紅葉ピークの週末でも動けます。
今回の記事では、キャンピングカーで行く箱根の前泊ルート、仮眠に使える3か所、紅葉スポット別の駐車場事情を解説します。
なぜキャンピングカーなのか
キャンピングカーの利点は、安さもありますが、それ以上にチェックイン時刻という制約が存在しないことです。
ホテルの前泊は15時前後のチェックインに縛られるため、金曜の仕事終わりに出発する動線が作れません。紅葉期の箱根は宿の価格も上がります。キャンピングカーなら、金曜20時に東京を出て、途中で眠り、翌朝8時40分に三叉路へ並べる。移動を夜のうちに終わらせてしまえるのが、決定的な違いです。
とはいえ、ここで足が止まる方が多いはずです。「そもそも運転できるのか」「11月の山の上で寒くないのか」「一晩、電気はもつのか」。順番に見ていきます。
不安①|あの大きさを、運転できるのか
車種を選べば解決します。
キャンピングカーと一口に言っても幅があり、全長5m未満の車両なら、高さ制限のない一般的な駐車場にそのまま停められます。軽キャンやバンコンがこのサイズ。一方でキャブコンは室内が広い代わりに車体が大きくなります。初めてなら、まず全長で絞るのが確実です。
参考までに、ハイエースベースのU-BASE ONEを借りて箱根を走った方は、レビューでこう書いています。
車高が高くないためか、高速でも箱根の山中でも車体が振られるような感覚はなく、運転に不安を感じることはなかった。デジタルインナーミラーで夜でも視界が明るく、パーキングアシストとオートビームもあるので、夜間走行も駐車もストレスがなかった。後部座席が3点式シートベルトで、ジュニアシートも設置できた。
もちろん、これは一人の利用者の感想です。感じ方は車種・装備・運転経験によって変わります。 ただ、車両ごとのレビューは実際に借りた人が書いたものなので、気になる車両が見つかったら一度目を通しておくと、判断の材料になります。
不安②|11月の山の上は、寒くないのか
FFヒーター搭載車なら、エンジンを切ったまま暖房が使えます。
大涌谷は標高1,040m。11月下旬の朝は、都心とは体感が別物です。ただしFFヒーターは燃料で動く独立暖房なので、仮眠中にアイドリングを続ける必要がありません。エンジン音も排気も出さずに眠れるのは、SAや道の駅で夜を過ごすうえで大きな違いになります。
寝具は車両によって用意が異なります。寝袋やシーツの持参を求めている車両もあるので、予約前に確認しておくと安心です。
不安③|一晩、電気はもつのか
走行充電される車両を選べば、基本的には足ります。
キャンピングカーにはサブバッテリーが積まれていて、走っている間に充電されます。前泊ルートなら高速を1時間半ほど走るので、到着時点でバッテリーは充電された状態です。一晩の照明と暖房なら、そこから十分まかなえます。
ただし容量は車両によって差があります。連泊する予定や、電子レンジ・エアコンを長時間使う予定があるなら、車両ページで「サブバッテリー」の容量表記を確認してから予約するのが確実です。
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箱根で停める場所、眠る場所
夜|仮眠に使える3か所と、その一長一短
SAや道の駅は休憩施設です。国土交通省も宿泊目的の利用は控えるよう案内しており、認められているのは「仮眠」の範囲まで。この記事も、その前提で場所を選んでいます。
なお箱根町内にもRVパークが1件ありますが、チェックインは16:00〜20:00。金曜の夜に東京を出る動線とは噛み合いません。芦ノ湖畔の県営無料駐車場も24時間開放されてはいるものの、車中泊目的の利用は想定されていません。
現実的な候補は3つです。
① EXPASA足柄(東名高速・静岡県御殿場市)
- 良い点:上り線は大型165台・小型431台と規模が大きく、満車の心配がほぼありません。24時間営業のフードコートに加え、お風呂「金時湯」とハイウェイホテル「レストイン時之栖」を併設。コインランドリーは12:00〜翌10:00。24時間使えるスマートICが接続しており、御殿場ICから乙女峠を越えれば仙石原・大涌谷はすぐです
- 注意点:入浴施設は上り線側にあります。 東京から下り線で向かう場合は利用できない可能性があるので、事前に確認を。高速道路上なので、給油や買い出しは乗る前に済ませておくほうが安心です
② 道の駅 足柄・金太郎のふるさと(神奈川県南足柄市)
- 良い点:東名の大井松田ICから約10分。駐車場は24時間、トイレも建物内中央通路の奥で24時間使えます。普通車95台。高速を降りているので、翌朝は小田原経由で一般道から箱根へ入れます
- 注意点:入浴施設はありません。 夜間の照明がかなり暗いため、構内では慎重に。大型・バス専用の区画に一般車は駐車できず、満車時は右折で入れないので竹松交差点から左折で入場します
③ 道の駅 箱根峠(神奈川県箱根町)
- 良い点:箱根町内なので、朝の移動がほぼゼロ。標高808mで、駐車場とトイレは24時間使えます
- 注意点:普通車23台・大型8台と小規模で、紅葉期の週末は埋まりやすい。駐車場に傾斜があり、夜間は霧が濃くなります。入浴施設もありません
初めてなら①が無難です。設備が揃っていて規模も大きく、満車で行き場を失うリスクが最も小さい。朝の移動時間を最優先するなら③ですが、23台という台数は割り切りが要ります。
朝|紅葉スポット別・駐車場のリアル
大涌谷(例年見頃:10月下旬〜11月上旬)
園地駐車場は普通車147台。一部が大型車兼用で、全長5mを超えるキャンピングカーも駐車できます。 営業は9:00〜16:20(12〜1月は16:00)。箱根でいちばん確実にキャンピングカーを停められる場所で、9時の開場と同時に入るのが前提です。
強羅公園・箱根美術館(例年見頃:11月中旬)
タイムズ強羅公園第1が27台、第2が15台。どちらも24時間営業で、平日60分400円・土日祝60分500円。ただし周辺はほぼ高さ2.1m制限なので、キャンピングカーで乗り付けるのは現実的ではありません。強羅を歩くなら、早雲山駅前の無料駐車場(標高760m、トイレは駅構内)に停めてケーブルカーで下る手があります。
芦ノ湖畔・元箱根/桃源台(例年見頃:11月上旬〜中旬)
大きな車が入れる駐車場が集まっています。賽の河原駐車場は39台で高さ2.60m・幅2.50mまで、営業8:30〜16:30。神社下駐車場は40台・24時間営業、長さ5.00m・幅2.50mまでで、60分310円・1日上限1,890円。箱根町営の元箱根駐車場には、普通車24台に加えて大型自動車5台分の枠があります。
宮ノ下・チェンバレンの散歩道(例年見頃:11月中旬〜下旬)
町営宮ノ下駐車場は19台、24時間営業。30分まで無料で、以降は30分ごとに100円、16時間最大1,500円。高さは2.0m制限ですが、大型自動車用の枠が別にあり、こちらは予約制です。箱根宮ノ下観光協会(0460-82-3355)に事前確認を。
箱根ナビも、一般的なコインパーキングは少ないため駅や港に停めて観光するほうが予定を組みやすいと案内しています。キャンピングカーならなおさら、駅や港の大きめの駐車場を起点にするのが確実です。
2026年の混雑日も押さえておきましょう。11月3日の文化の日は火曜で飛び石。11月21日(土)・22日(日)・23日(月・勤労感謝の日)が3連休で、強羅や小涌谷の色づきと重なりやすく、箱根全体が最も混みます。平日は普通車の駐車料金も安く設定されています。
9時の箱根は、思っているより静かです
渋滞のピークが12時からということは、9時から12時までの3時間は比較的静かだということです。前泊さえできれば、この枠を丸ごと使えます。
金曜の夜、仕事を終えたらそのまま車に乗り込む。箱根付近で眠って、朝いちばんの大涌谷へ。ホテルの予約が取れなくても、朝6時に子どもを起こさなくても、この動線なら成立します。思い立った週末に、そのまま飛び出せる。これがキャンピングカーのいちばんおもしろいところです。
Carstayには全国のキャンピングカーが登録されていて、気軽に運転できる軽キャンから、家族でゆったり過ごせるキャブコンまで、大きさも装備もさまざま。人数や運転の慣れ具合に合わせて選べるので、きっとあなたにちょうどいい一台が見つかります。
今年の紅葉は、車ごと出かけてみませんか。
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