稲佐山

1945年に太平洋戦争にて、広島爆撃の3日後に核兵器を投下された場所です。8月9日の爆撃は消失面積670万㎡、死者約7.4万人の惨劇をもたらし、1950年に平和を祈って公園が設けられました。中心部には、神の愛と仏の慈悲を象徴する「平和祈念像」が設置され、右手は原爆の脅威を、左手は平和を表し、閉じた目は犠牲者の冥福を祈っています。

世界遺産に登録されている、長崎市にある無人島です。江戸時代から海底炭鉱によって栄え、昭和時代には東京以上の人口密度を有する島でした。1974年に閉山してからは無人島となり、廃墟ブームの盛り上がりとともに多くの観光客を引き寄せています。

雲仙市にある古湯です。701年に開湯し、江戸後期から明治にかけて、シーボルトを始めとして長崎に出入りする外国人のリゾート地として発展しました。雲仙地獄と呼ばれる30の源泉からは絶えず噴煙と硫黄の香りが吹き上げます。キリシタン殉教の舞台となった悲しい歴史を持ちます。

佐賀県南部にある古泉です。1900年の歴史を持ち、嬉野川を挟んで数多くの旅館が立ち並ぶ九州有数の大温泉街です。美肌に効果がある温泉として、特産品である「嬉野温泉湯どうふ」とともに女性に人気があります。

1700年頃に建立されたとされる神社です。かつて沖ノ島に置き去りにされた代官が、大魚に助けられて生還し、海中鳥居を立てたという伝説があり、今では海の守り神とされています。「月の引力が見える」と言われるほどに満ち引きの激しい場所に位置しており、干潮時には海中道路を歩いて鳥居をくぐることが出来ます。

潜伏キリシタンの里として、世界遺産に登録された集落です。16歳のキリシタンの最高指導者天草四郎が、弾圧された約4万人のキリスト教徒を率いて徳川幕府と闘った「島原の乱」の戦地となりました。キリシタン軍の敗北後も、﨑津では表向きは仏教徒を装いながら、多くの潜伏キリシタンが信仰を続け、カトリックへ復帰しました。

1675年頃から「秘窯の里」として栄えた街です。日本で最初に磁器を完成させた鍋島藩は、より高い品質と技法の維持に努め 「藩窯」 をこの地にて組織し、他に技法が漏れないようにしたといいます。大名将軍朝廷に献上する高級品を1871年まで焼き続け、現在は伝統的な窯元が立ち並ぶ、伊万里焼の産地として愛されています。

熊本県西部にある海岸です。約2000年前、景行天皇が九州遠征の際に、御輿を駐めて、絶景の海岸線をしばらく見入られたという伝説から、名付けられたと言われています。砂地には、風と波による美しい曲線美の干潟が現れます。

佐賀県の唐津湾沿岸に広がる松原です。幅約500 m、長さ約4.5 km にわたって弧状に約100万本のクロマツの林が続き、海水浴場と隣接する珍しい松原です。江戸時代に海風を防ぐ防風林として松が植えられて発展しました。

1607年に加藤清正が築いた、日本３名城の１つです。「五輪書」の著者で、日本で最も有名な剣豪宮本武蔵が晩年を過ごした城として、また日本最後の内戦である西南戦争の舞台となった史跡として有名です。本丸御殿大広間の「昭君之間」は粋で華やかな大名文化の象徴です。2016年の熊本地震で被災しましたが、復興を遂げました。

国内最大の弥生時代（紀元前500年頃）の遺跡です。最大の特徴は、集落の防御に関連した遺構とされ、約2.5kmにおよぶ外壕や柵が代表的です。また、発掘調査の結果、36haの敷地の中で竪穴住居高床式倉庫物見櫓古墳青銅器銅鏡等が発見され、古代の人々の暮らしを知ることが出来る貴重な史跡となっています。

八女市に位置する茶畑です。八女茶の生産量は全国6位で全国の日本茶生産量の約3%を占めます。戦国時代から茶葉を栽培しており、幾多数多の歴史人たちに愛されて来た八女茶の畑が一帯に広がっています。

佐賀県北部の海岸に複数並んで存在する海食洞です。7つの海食洞があるということから、「七ツ釜」と名付けられましたが、現在では7つ以上の洞があります。自然が生み出した不思議な情景を見ることができる秘境です。

佐賀県北部の東松浦半島にある岬です。読み方がハートと類似することから「恋人の聖地」と呼ばれ、ハートのモニュメントが人気のスポットです。海水浴場や宿泊施設、キャンプ場、海浜公園、つぼ焼き小屋等の設備が充実しています。