南米バンライフの食事事情。食材の購入や自炊&外食についてご紹介!
南米バンライフの食事事情。食材の購入や自炊&外食についてご紹介!

南米バンライフの食事事情。食材の購入や自炊&外食についてご紹介!

バンライフをしながら、webライターとして南米の魅力を発信する料理人。 南米チリでトラックキャンパーをパートナーと購入し、日本と同じように、海外でも旅するような暮らしを実践しています。 各国の自然の中でキャンプやトレッキングしたり、各国の美味しいものを食べるのが好きです。南米で、毎日起こるトラブルやスペイン語に奮闘する様子を、SNSで発信しています。

私は現在まで、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルと、バンライフをしながら、南米を旅してきました。


旅を始める前は、何を食べて暮らしたらいいのか、お米は手に入るのか、南米の料理は口に合うのか等、「南米での食生活」について、不安に思うことがかなり多かったです。


しかし、実際に現地に来てみると、入手しづらい食材ももちろんありますが、お肉、野菜、お米などはどこでも買うことができています。


国によって食材や値段に違いはありますが、その変化も旅の醍醐味!今では、各国のスーパーに行くのがとても楽しみになっているんですよ。


今回は、私たちの南米バンライフにおける、旅の最中の「食事事情」についてお話します。

「海外バンライフ」では、どうやって食事をしているの?


私たちの南米バンライフは、自炊8割、外食2割位の割合で、自炊が多めです。野菜や果物も、日本と同じものを購入することができており、現地で食材を購入してから車内のキッチンで調理をし、食事を取っているんですよ。


南国の暖かい場所では、いろいろな種類の果物や、初めて見る豆や粉などがたくさんあります。「どうやって使うのか?」を食品ごとに調べながら、現地の料理を作って学ぶようにしています。


また、外食については、旅先でいろいろな食べ物にチャレンジ!


たとえば、南米でよく食べられている「エンパンナーダ」という料理。餃子のような食べ物で、元々は牛ミンチが入っていますが、場所によっては海鮮に変わりますし、調理法も揚げたり、焼いたりと変化があります。


そんな食の変化も楽しみながら、旅を続けているんですよ。

国によって変わる南米の食文化


南米も地域ごとに気候や土壌に違いがあり、収穫できる食材や食文化が違います。食べ物は、場所によってさまざまなんですよ。


私たちが実際の旅先で出会った食べ物や、食べていた料理を以下でご紹介します。

サーモンが有名!海鮮がおいしい「チリ」


チリは縦長の国で、海と山の行き来がしやすいのが特徴。バンライフをしていると、どこにいても美しい景色を見ることができます。海の近くの市場に行くと、いろいろな海鮮が格安で買えるので、気軽にシーフードを食べることができるんです。


魚を買ってセビーチェ(魚介類を使ったマリネ)にしたり、サーモンのお寿司を作ったり、ムール貝を蒸したり。海鮮を「これでもか!」というくらいたくさん食べられて、とても幸せな食生活でした!

牛肉が安くておいしい「アルゼンチン」



アルゼンチンのレストランでは、おいしい牛肉をリーズナブルに食べることができます。牛肉は、お肉屋さんやスーパーでも量り売りで買えるので、ステーキを毎日のように食べていました。


物価が高かったチリではあまり食べれなかった牛肉を、アルゼンチンではクルマの冷蔵庫に常にストックしていたんです。


多くの市立のキャンプ場には、バーベキューができる台がついており、炭と肉さえあればすぐに「アサード」ができます。アサードは、炭を細かく砕いて弱火で塊肉をじっくり焼く、アルゼンチンスタイルのバーベキューのこと。肉の旨味が凝縮して、とてもおいしいんですよ。


アルゼンチンで仲良くなったバンライファーファミリーと一緒に、食材を持ち寄ってアサードしたりしていました。


アルゼンチン特産のバルサミコ酢や味噌マヨネーズなどで味を変化させて、飽きないように食べるステーキ三昧な日々。牛タンも、日本で売っているような薄切りではなく、丸々1本売られていました。


皮を剥いで捌くとおいしくたべることができ、とても感動しました。

「ウルグアイ」で出会ったビーガン料理


ウルグアイは、アルゼンチンの隣の国。アルゼンチンと同じようにお肉をよく食べる国民性で、南米イチと言われるほど物価が高く、かなり驚きました。


ウルグアイでは、「ワークアウェイ」というサービスを使って現地の方の自宅に2週間暮らし、ビーガン生活を体験!


セルフビルドのお家でナチュラルなライフスタイルを送る家族のお手伝いをしながら、動物性タンパク質をまったく取らない食生活を経験し、お母さんの作る料理のおいしさに感激していました。


それまで、ビーガンは「健康意識が高い人の食生活」と思っていましたが、実際にビーガン生活を体験してからは「扱ったことのない食材をさまざまなな調理法を駆使して、バランスよく食べられる食事」と感じるようになり、かなり印象が変化したと思います。


レンズ豆、黒豆、スーパーフードのキノアなど、南米ならではの食材の食べ方を知ることができたのも、とても嬉しかったです。


ビーガン生活をしているときは、体が軽く、肌の調子もよくなりました。その後のバンライフでも肉を食べる量を少し減らし、ビーガン食材を取りいれいるようにしています。


南米には、どの街にもナッツや大豆ミート、オーガニック食材を販売する健康ショップがあるので、日本より簡単に購入できました。


大豆ミートや豆は、保存も効くタンパク質源。お肉や魚が買えない時や、電力が足りず冷蔵庫を付けられないときにも役立つ「バンライフに合う食材」だと思います。

「バンライフの食材」は、どこで調達するのか


南米でのバンライフ中、食材の買い出しは各地のスーパーを利用しています。そのほかにも、市場や日曜マーケットなどでも購入しているんですよ。


野菜は基本的には「量り売り」。チリやアルゼンチンでは、自分で野菜を量ってからシールを付けてレジに持っていきますが、ブラジルではすべてレジで計量してくれたりと、国によってちょっとした違いがあります。


チリ、ウルグアイには海の近くに市場や魚屋さんがあり、こちらでも、魚介類を量り売りで買っていました。


また、チリでは、日曜日の午前中に「サンデーマーケット」が開催されています。新鮮な野菜、果物、日用品、手作りの美術品など、専門店がにぎやかに出店しているんです。


さらに、大きな都市には「中央市場」があります。アルゼンチンのブエノスアイレスでは、旨味たっぷりのチーズやハムなども、たくさんの専門店の中から選ぶことができました。


アルゼンチンはヨーロッパの移民が多く、酪農もさかんなので、乳製品がとても安くておいしかったです。

海外バンライフに役立つ!日本の調味料


南米でもストレスのない食生活を送ることができているのは、やはり日本にいた時のように、和食の味付けの料理をよく作っているからだと思います。


南米でも、都市やアジアンスーパーに行けば日本の食材が手に入ります。しかし、私たちは秘境や田舎で過ごしていたため、そういったお店にはなかなかたどり着けませんでした。さらに、日本の食材や調味料は日本で買うよりも高価です。


念の為日本から調味料を持っていきましたが、これが正解でした!


私が日本から持参した調味料は、ワサビ、しょうゆ、だしの素、味噌、パックの味噌汁、柚子胡椒、ごま油、味覇、塩昆布、お茶漬けの素です。持参した中でも唯一「しょうゆ」は、あちこちで販売しているため、現地調達でも大丈夫そうです。


持参はしなかったけれど、持ってくればよかった!と感じたのが、カレーの素や、スパイスカレーを作るためのスパイスたち。南米ではカレーを食べる習慣がないため、カレーの素はなかなか入手できないのです。


私はスパイスカレーが大好き!南米でも、インドのようなカレーのスパイスが手に入るだろうと思っていたのですが、南米独特のものしか手に入らず、カレーが恋しい毎日を過ごしています。

バンライフなら海外の食文化を楽しめる!


現在まで、南米4カ国をバンライフしてきて、少しずつ変化していく食文化も楽しんでいます。


南米は、スペイン・ポルトガルの人々が移住してから酪農が広まり、その後羊のバーベキューや肉を食べる習慣が広まったそうです。南米の国々には、ドイツやスイスの人々が移住した村があり、人種も食文化も多様性を感じました。


いろいろな国の料理を体験してみるのはとても楽しいのですが、慣れていない料理を毎日外食していると、胃もたれを起こしてしまいます。


現地の食材を使って、和食やアジア料理を栄養バランスを考えながら作り、自炊して食べられるバンライフ。車内調理ができるので胃にも優しく、長期旅には合っているように思います。


ときどき「日本のお寿司が恋しい」と和食に思いを巡らしていますが、食文化と歴史が密接に関係している南米で、今後も旅や食を楽しんでいきたいと思います。


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バンライフをしながら、webライターとして南米の魅力を発信する料理人。 南米チリでトラックキャンパーをパートナーと購入し、日本と同じように、海外でも旅するような暮らしを実践しています。 各国の自然の中でキャンプやトレッキングしたり、各国の美味しいものを食べるのが好きです。南米で、毎日起こるトラブルやスペイン語に奮闘する様子を、SNSで発信しています。

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