昭和女子大学の4年生。専門は中国語。コロナ禍で大学の授業がオンラインになり、軽バンを借りて、授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。1年後、ハイエースをかりて、またオンライン授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。現在は、現役大学生が本格バンライフをする「大学生×バンライフ」のための準備中。
シリーズ「バンライフの始め方」6回目となる今回は、DIY編その2。電気・天井・照明・壁・窓枠などのことについてです。
ここまで完成すれば、寝袋を車内に積んで車中泊が始められます!ここまでくれば目に見えてDIYが進むので、毎回達成感がすごい!DIYに苦手意識があった私も、目に見えて進んでいる様子が見えるとやりがいを感じられました!
全3回の「バンライフの始め方」DIY編で、DIYの全体像を掴んでいただけたら嬉しいです!
▼前回のDIY編その1はこちら!
今後1年間この車に住むことを考えると、「電気には妥協ができなさそう」だということがわかりました。
パソコンやスマートフォンの充電・電子レンジ・IHクッキングヒーター・照明・ヘアアイロン等、1日を車の中で過ごすとなると、結構電力を使うんです。短期的な旅ならシガーソケット1つでぎりぎりどうにかなりそうではあるのですが・・・。
また、実際に暮らすとなると電気のために毎日運転するというわけにもいきません。以上の理由から、電気システムは妥協しないことにしました。
電気システムは「RENOGY」で一式揃えました。購入した電気システムは、以下です。
・インバーター1000W 12V:¥20,700
・走行充電器12V 50A:¥25,600
・フレキシブルソーラーパネル 175W:¥29,700
・リチウムイオンバッテリー100AH 12V:¥86,500
※購入当時の価格
ソーラーパネル(太陽光で蓄電)と走行充電(エンジンONで蓄電)の2種類で基本電力を発電する予定だったのですが、走行充電はまだ繋げていません。それでも、太陽光パネルだけで間に合っているので本当にすごい・・・!オフグリッド(電力を自給自足する状態)な生活が成り立っているというわけです。
上記のメインアイテム以外にも、コードやコードのカバー、モジュールなど、細かいものを含めると、トータル約18万円くらい電気にかけています。
しかし、しっかりと準備をしたおかげで、現在まで2ヶ月の車生活では、電気に困ることはありませんでした。
これから取り入れたいと思っている電気関連の装備は以下のような感じです。
・冷蔵庫:意外となくても大丈夫!?夏は飲み物を冷やしたい。
・ヒーター:FFヒーターを取り入れて、冬を快適に過ごしたい。
・換気扇:絶賛リサーチ中!エアコンは高価なので、まずは換気扇を。
・エアコン:今すぐにでも欲しいのですが、高そうなのでちょっと先になりそう。
現在電子レンジを積んでいますが、電気がなくなってしまうのが怖くて、実はまだ使えていないんです。できるだけストレスなく、安心して快適にバンライフをするためにも、バッテリーをもうひとつ手に入れたいと思っています。
冷蔵庫や換気扇、ヒーターやエアコンなど、まだまだ導入したい電気機器がたくさんあるので、節約や貯金をがんばりたいと思います(笑)
続いては車内の「天井」についてです。
今回のバンのDIYの中で「天井」はこだわりポイントのひとつでした。この天井は、海外のバンライファーの中でも流行っているスタイルで、英語で「slatted ceiling」と言います。直訳すると「スラット天井」ですね。
木と木の間に隙間を持たせて、塗装をオレンジ(木)と黒(ベース)にすることで、立体感とコントラストが強調され、おしゃれに見えるのだと思います。
このスラット天井、日本語で作り方を説明している記事や動画を見つけられなかったので、以下で簡単に解説してみようと思います。ご興味があれば、ぜひ挑戦してみたください!
・ベースの部分
ベースとなる木材(合板を使用)を用意し、天井のサイズに合わせてカットします。その後縦に三分割でカット。
車の天井は家とは異なり、真っ直ぐではなく、丸みを帯びているため、分割をしないで一枚で貼ろうとすると、天井がどうしても低くなってしまいます。分割しない方法も面白いと思いますが、高さによほどの余裕がない限りはおすすめしません。
カットした木材3枚は黒に塗装します。
・凸の部分
細長い木(パイン集成材1820×45×18を使用)を用意して、ベースの長さに合わせて長さを調節し、カットします。私の車、日産キャラバンE25ハイルーフでは、15本使いました。カット後は塗料を塗ります。
・ベースと凸の合体
ベースの木の裏側から、オレンジの木にビスを打ちます。つまり、表面からはビスが見えないように裏からベースと凸を合体させます。
・電気を埋め込むための穴を開ける
ベースと凸が合体したら、ダウンライト(電気)を埋め込むための穴を開けます。どこに穴を開けるかが決まったら、印をつけて、しっかり木をおさえながらホルソーで丸い穴を開けます。
穴があいたら、電気をはめます。
・車体にくっつける
完成した3枚のスラット天井を左右のバランスを見ながら車体にくっつけていきます。これは1人では難しい作業なので、2人でやることをおすすめします。
天井を打ち付ける先はもちろん車ではなく、あらかじめ車の天井にくっつけておいた下地です。私は車の左右をつなげる天井の鉄のアーチみたいなものに、ビスで木(下地)を打ち付けました。
以上で完成です!
車内照明は2種類設置しました。1つめは、リビングのダウンライト。バンライファー定番ともいえるライティング方式で、多くのバンライファーが丸いダウンライトを使っているようです。
こだわりとしては、天井のオレンジの木の部分だけに穴を開けるのではなく、黒のベースの部分まで穴を開けて、ダウンライトをなるべく奥に埋め込んだこと。これで少し重厚感を出せました。
2つめは、IKEAの「NÄVLINGE ネーヴリンゲ」というスポットライトです。こちらはキッチンに設置しています。
スポットライトを使用していますが、直接何かを強調するために使うのではなく、壁や天井に照明を当てて使用しています。そうすることで、空間全体があたたかく柔らかな光になるんですよ。
現在車内には2つしか照明を使っていませんが、これからは間接照明をつけたり、キッチンにもダウンライトを設置したいなと考えています。
壁作りについては、実はまだ終わっていないんです・・・。「早くバンライフ を始めたい」という想いから、完成を急ぐことを優先した結果、壁は後回しになってしまいました。
バンライフ1日目は、上の写真のような状態。断熱コートが剥き出しの中で暮らしていました(笑)
記事執筆現在は、バンライフを初めて2ヶ月ほど。ようやく壁ができてきました。壁には、はめ板を使用しています。
こだわりは、IKEAの全長137cmのホワイトボードを導入したことです。このホワイトボードがあることで、卒業論文に使う資料を整理したり、起きた瞬間にインスピレーションを書き出すことができています。
窓がたくさんあると、光が入って部屋が明るくなったり空間が広く見えたりするのですが、あまり窓が多すぎても、夏は暑いし、冬は寒くて大変です。また、窓が多すぎると、カーテンを付けていてもなんだか落ち着きません。
窓枠は、私が一番失敗したパートです・・・。現在車外から見る窓は、上の写真のような状態です。窓枠だけは、本当に苦手。良い方法がないか、改良方法を模索しています。
窓のDIYの中でも、1か所、とても満足しているところがあります。それは窓枠!結構きれいにできた気がしています。
窓枠があるのとないとでは、仕上がりが全然違います。下の枠の幅を少し広めに作っているので、ここにお酒を置いたり、コーヒーを置いたりすることもできます。
この窓の1番のポイントは、映画と同じ比率したところです。
最近、映像の手法で「シネマティック」という横長の映像スタイルが流行していますが、それを窓にも取り込んでみました。これで絶景の目の前に車を止めれば、この窓から覗く景色がすべて映画のワンシーンへと大変身するはず!
今回DIYをした日産キャラバンE25。この車種を購入した理由は、左右にある天窓です。この窓があることで、開放感を感じることができます。星空や青空などを眺めることもできるんですよ。
この車に日本的な「和の要素」も盛り込みたかったので、比率を「白銀比」に決めました。白銀比は、日本人が建築や美術でよく使用している比率で「日本人が美しいと感じる比率」として古くから使われているそうです。
シリーズ「バンライフの始め方」DIY編その2でした。
全体の流れを把握しないままDIYを始めてしまったこともあり、壁を一番最後に仕上げてしまいました。壁を最後にすると、細かいところで手間と時間がかかってしまいます。みなさんは、このシリーズを通してDIYの流れが掴んでいただき、私よりもスムーズにDIYを進めてみてくださいね。
▼車両DIYのご相談や工具のレンタル、シェアガレージの利用は「Mobi Lab. (モビラボ)」へ!
昭和女子大学の4年生。専門は中国語。コロナ禍で大学の授業がオンラインになり、軽バンを借りて、授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。1年後、ハイエースをかりて、またオンライン授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。現在は、現役大学生が本格バンライフをする「大学生×バンライフ」のための準備中。