南米バンライフで選んだ、旅の相棒「トラックキャンパー」の魅力
南米バンライフで選んだ、旅の相棒「トラックキャンパー」の魅力

南米バンライフで選んだ、旅の相棒「トラックキャンパー」の魅力

バンライフをしながら、webライターとして南米の魅力を発信する料理人。 南米チリでトラックキャンパーをパートナーと購入し、日本と同じように、海外でも旅するような暮らしを実践しています。 各国の自然の中でキャンプやトレッキングしたり、各国の美味しいものを食べるのが好きです。南米で、毎日起こるトラブルやスペイン語に奮闘する様子を、SNSで発信しています。


パートナーと一緒に、2023年12月から南米でバンライフ旅をしている「なおメシ」です。


私たちは南米でバンライフをするために、車中泊ができる車両として「トラックキャンパー」を購入しました。現在は毎日トラックキャンパーで移動したり、車内で過ごしたりしています。


トラックキャンパーは、ピックアップトラックの上にキャンピングカーの家部分が乗っています。このようなスタイルの車両が、南米ではとても人気があるんですよ。


クルマを探し始めたのは、まだ南米に渡る前でした。「外国人でもクルマは購入できるのか?」「バンライフはできるのか?」など、何もわからないところからクルマを探しを開始し、なんとか車両を購入して旅をスタート!


現在はバンライフをしながら、世界各国から南米に来たバンライファーとの出会いを毎日楽しんでいます。


今回は、私たちの旅の相棒でもある「トラックキャンパー」の紹介とともに、自然豊か&人も親切で、思った以上にバンライフしやすい南米のようすをお伝えします。

南米でバンライフ!理想の車を手に入れるまでの道のり


日本で過ごしていた私たちは、あるときふと「南米でバンライフしよう」と思い立ち、そこからインターネット上でクルマを探し始めました。


南米でのほとんどの時間を車内で過ごすことになるため、スペックや設備にはこだわりたい。そこで、私が料理しやすいようにキッチンが充実していることと、パートナーがリモートワークできるデスクがあることを条件としました。


条件に合う車両をネットで探していると、facebookページでバンライフ用のクルマを英語で売買しているグループを見つけました。売買ページでは旅を終えた人々がキャンピングカーを売買しており、見ているだけでとても楽しい!


しかし、実際にクルマを買うとなると、相当な決断力が必要です。


多くの車両が走行距離30万kmオーバーで、引き取り場所が南米最南端だったり、登録されている国もバラバラ。日本にいながら「本当にいいクルマなのか」を判断することは、素人の私たちにはかなり難しかったです。


毎日売買ページをチェックして、「良さそうだな」と思うクルマの持ち主に連絡を取ったりもしていましたが、購入するか悩んでいるうちに「他の人に譲ることになった」と連絡がきたこともありました。


途方にくれてたところ、条件に合うトラックキャンパーがあるという情報を得て「これだ!」と思い立ち、そのクルマに望みをかけて渡航することに。


まだ南米のどこに行くかは決めていなかったのですが、車両の売買に関するやりとりが南米のチリだったこともあり、まずはチリの首都であるサンティアゴに行くことに決めました。

ついに出会えた!生活スタイルにぴったりのピックアップキャンパー


チリに着いて内見したクルマは、アメリカで製造された「F350」という、とても大きなピックアップトラックでした。装備は申し分ありませんでしたが「こんな大きなクルマを運転して旅ができるのだろうか?」と、少し不安になってしまいました。


アメリカが起源のピックアップトラックのキャンピングカーは「トラックキャンパー」と呼ばれ、西海岸のアウトドア愛好家たちに人気です。


アウトドアの聖地である「パタゴニア」がある、チリやアルゼンチンでもよく見かけます。



南米では、アメリカからシボレー、メルセデス・ベンツ、フォードのピックアップトラックがたくさん輸入されており、それらをベースにしたトラックキャンパーのキャンパー部分(家部分)の製造がさかんです。


無舗装の道路も多く、畜産業も盛んな南米では、広大な国土を長距離運転できる丈夫なピックアップトラックがとても重宝されています。


私たちが内見したキャンパーの内部は立派なキッチンが付いており、車内とは思えない広さでした。リモートワークできる机もあり、探していた条件に合っていたので購入することに決定!


旅するクルマが決まらないままチリに来てしまっていたので、購入が決まりひとまずホッとしました。


購入した車両のオーナーは、チリの地元の実業家の方でした。その方はクルマを「ラパウロ」と名付けていたので、私たちもその名前を引き継ぐことに。


仲介人の方にオーナーチェンジの手続きを手伝ってもらい、その後無事に検査が完了して、バンライフの旅へ出発することができたのです。


私は、日本では軽バンを改造して時々車中泊していました。寝ることしかできなかった日本の軽バンキャンパーに比べ、トラックキャンパーの設備は格段にレベルアップ!


もちろん、30年ほど前に作られた古いキャンパーですから、故障や問題も絶えません。今では、それも含めて「旅なんだな」と感じています。

トラックキャンパーの設備&内装

私たちと楽しいこともトラブルも共にしている「トラックキャンパー」。設備や内装について詳しくご紹介します。

ガスコンロ&オーブン付きのキッチン



キッチンにはガスコンロが2つと、オーブンまで付いています。最初にみたときには、キッチン設備が充実していることにかなりびっくりしました。


ガスは5kgのボトルのものを使っており、空になったら交換しています。




長いカウンターがあり、料理がしやすくシンク付き。上下についている戸棚には、調味料や食器、野菜や果物を入れています。


ライトや換気扇もあり、窓もついています。窓から毎日違った景色を見ながら料理ができるのがお気に入りです。

身長184cmでも足が伸ばせる!広々としたベッド



ベッドは、身長が184cmのパートナーも足が伸ばせる長さです。幅も大人2人が寝ても広々してるので、さすが海外仕様といった感じです。

ただ、ベッドは少し高い位置にあり、マットレスも厚みがあるため天井が近く、毎日頭をぶつけています。

天井や壁面に窓も付いているので、寝転がって星を見たり、外の景色を見ることもできるんですよ。

広い車内で、2人で過ごしてもストレス無し


車内には、テーブルと椅子がコの字型に座れるように配置されています。椅子の下は収納スペースになっており、衣類や保存食をいれています。


テーブル上にパソコンを出してオンラインミーティングを行なったり、仕事をしています。テーブルは折りたたむことで椅子と同じ高さになり、ベッドに変形することも可能です。


ベッド・テーブル・運転席が別れているので、1人になりたいときなどは、ほどよく距離を取って過ごすことができています。

ソーラーパネルでエネルギーを自給できる



車両の天井部分についているソーラーパネルで、ほぼすべての電力を賄っています。ソーラーパネルで電気を自給していると、「バンライフは環境に優しいな」と感じますね。


電気のおかげで、ライト、水道のポンプ、換気扇を問題なく使えているんです。


ただ、「冷蔵庫」は多くの電力が必要となるため、使っていると電気が切れてしまうこともあります。今後はバッテリーを増やしてより多くの電力を蓄えたり、ポータブル電源を取り入れて対策をし、電力を強化したいと考えています。

キッチン、洗面台、トイレ、シャワーと水回りも充実


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トラックキャンパーには、キッチン・洗面所・簡易トイレ・シャワーが付いています。シャワーは水しか出ないのであまり使っていませんが、設備が揃っていると安心です。


車の外側にタンクに水を補給する穴があり、ガソリンスタンドなどで汲んで入れおくようにしています。


しかし、タンクにメモリが付いていないこともあり、水の残量はわかりません。急に水が出なくなると困るので、水を切らさないよう、こまめに補給するように気をつけています。

自分に合ったクルマを選んで「充実のバンライフ」を!


多くの方に助けてもらえたことで、南米で「理想のキャンピングカー」を買うことができました。


クルマに関して素人の私たちにアドバイスをくれた友人や、オーナーチェンジする際に必要な手続きやスペイン語から英語への通訳、整備を手伝ってくれた仲介人の方など、お世話になった方々に心から感謝しています。


クルマを購入して私たちの旅も始まりました。古い車両なのでトラブルもありますが、トラブルも旅の醍醐味だと捉えて、今いる環境を思いっきり楽しもうと思います。


▼VAN TOUR / 南米で買ったキャンピングカー!車内紹介




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バンライフをしながら、webライターとして南米の魅力を発信する料理人。 南米チリでトラックキャンパーをパートナーと購入し、日本と同じように、海外でも旅するような暮らしを実践しています。 各国の自然の中でキャンプやトレッキングしたり、各国の美味しいものを食べるのが好きです。南米で、毎日起こるトラブルやスペイン語に奮闘する様子を、SNSで発信しています。

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