愛犬とクルマに乗って一緒に旅行をしたい!と思ったとき、「事前になにを準備しておけば良いのか分からない」というかたも多いのではないでしょうか。
おでかけは人が楽しいだけではなく、愛犬にとっても新たな経験や社会化の機会になります。しかし、クルマでの移動やおでかけが苦手な犬もいるため、飼い主さんは慎重に準備をする必要があるんです。
今回の記事では、犬とのはじめてのクルマ旅の際、事前に準備しておきたい5つのポイントをご紹介します。
現在の日本では、電車やバス、飛行機などの乗り物にペットと同伴をすることは難しく、乗車するためにはさまざまな条件をクリアする必要がありますよね。
しかし、クルマを使うことで、制約の多い乗り物では行けない場所に気軽に行くことができたり、愛犬や家族のペースに合わせておでかけを楽しむことができるようになります。
クルマを使ってペットと一緒におでかけを楽しんでいる飼い主さんは、かなり多いんですよ。
いままで行ったことのない場所へ行ったり、さまざまな刺激に触れることは犬の社会化につながります。適切に社会化ができている犬は音や物・人などに慣れているため、吠えや噛みつきなどのトラブルも少なくなり、お互いの生活がより豊かになるのです。
ただし、犬をクルマに乗せるにはいくつかの注意点があります。
クルマに乗ることが苦手な犬もいるため、いきなり遠出をせず、最初は近場のおでかけからスタートするなど、徐々にクルマに慣らす練習をした方が良いでしょう。
また、クルマに乗せた時にハァハァと激しく呼吸をしたり、よだれが出る場合にはすぐにかかりつけの獣医師へ相談するのがおすすめです。
犬がクルマを嫌がる原因や対処方法、クルマへの乗せ方やおすすめグッズなどをご紹介している記事もありますので、愛犬がクルマに乗ることを嫌がる場合には、ぜひ参考にしてみてください。
▼乗車を嫌がる場合の対処法は、以下の記事をチェック!
以下で、犬とのはじめてのクルマ旅で事前に準備しておきたい、5つのポイントをご紹介します。
愛犬とのおでかけを楽しむために、しっかりとチェックしておきましょう。
旅行の最中に犬の体調が悪くなることもあるので、事前に滞在先付近の動物病院を調べておくことをおすすめします。
その場にいる人に聞いたりネットやSNSを利用するより、一刻も早く最寄の動物病院に電話をして、指示を仰ぐことがとても大切です。
おでかけ先で愛犬が突然体調不良になる理由のひとつとして「誤飲」がありますが、誤飲は、愛犬が飲み込む可能性のある物から犬を遠ざけることで、予防が可能になります。
車内に誤飲の危険性がある物がないかを、事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、屋外でも地面に落ちているたばこの吸い殻や新聞紙、食べては危険な植物などを口に入れてしまうことがありますし、キャンプ場や河原では、BBQ後に放棄されたとうもろこしの芯や竹串などが落ちていることもあるため、油断は禁物です。
犬が誤飲をしないようにトレーニングをするよりも、まず人が注意をして安全な環境を整えることが、なによりも重要となります。
必要に応じて事前にトレーニングをしたり、一時的な対策用として口輪を用意しておくとさらに安心ですよ。
万が一誤飲をしてしまった場合は、飲み込んでしまった物の大きさや量に関わらず、すぐに動物病院に行ってくださいね。
車内での誤飲や脱走、吠えなどのトラブルを予防するのに最適な方法は、犬を「クレート」に入れることです。まだ使ったことがないというかたは、事前にクレートを準備し、愛犬がクレートに慣れるようにトレーニングを行ってください。
「クレート」というと、閉じ込められてかわいそうと感じたり、お仕置きの場所として使っていて犬が嫌いな場所になってしまった、という経験があるかたもいるかもしれません。
しかし、犬は暗くて狭い場所で休むことを好む生き物です。正しい使い方を教えてあげることで、クレートは落ち着いて過ごすことができる「犬だけのプライベートルーム」になるんですよ。
トレーニングを通して、犬がクレート内を「居心地の良い場所」と認識するようになれば、どこに行ってもゆっくり休めるようになります。その方が、愛犬も人もハッピーですよね。
少しずつ慣らして、クレート内でリラックスして過ごせるようにしてあげましょう。
はじめてのおでかけでは何が起こるかわからないため、タオルやトイレシーツは多めに持っていくのがおすすめです。
タオルやトイレシーツを多めに用意することで、車内で嘔吐や排泄をしてしまった際にも、簡単に処理をすることが可能になります。
トイレシーツには、大きさや厚さなどいくつか種類がありますが、おでかけをする時には薄手のものではなく、厚手で消臭機能が高いものを使うのがよいでしょう。
厚手のものは他のペットシーツと比べると値段は高くなりますが、給水力や処理したあとのニオイが全然違うんですよ!
さらに、抜け毛や汚れを予防するために、ドライブシート(シートの上に掛けるカバー)やドライブボックス(運転中に犬を入れておく箱のようなもの)があると、抜け毛や汚れが車内に広がることを予防することができます。
犬と一緒のおでかけでは、犬の排泄や食事、運動の時間が別途必要になりますし、愛犬が散歩中に立ち止まってしまうこともあり、予定よりも時間がかかることがよくあります。
また、一緒に入れる飲食店が限られているため、食事をする場所を探すのにも時間がかかるんです。
場合によっては旅の途中でスケジュールの変更が必要なる場合もあるため、時間に余裕を持った、ゆとりある旅行計画を立てるようにしてくださいね。
おでかけの前日と当日には、必ず犬の体調をチェックするようにしてください。
犬の体調は主に排泄物で知ることができます。尿に血が混じっていたり、便が普段と違うといった場合には、無理せずにおでかけを延期しましょう。
また体調に問題がない場合も、体調の変化があればすぐに近隣の動物病院に立ち寄れるように、しっかりと準備をしておいてくださいね。
愛犬とのおでかけを楽しむためには、いくつかのポイントを押さえることが重要となります。
そのなかでも、「安全」を心がけて遊ぶこと。これが、愛犬とのはじめてのおでかけで、1番大事なポイントとなるのではないでしょうか。
出発前にしっかりと準備をして、愛犬と一緒にクルマ旅を楽しんでくださいね。