今回は、軽自動車とキャンピングカー、それぞれで「1週間程度の車中泊」をする際の持ち物の違いについてお話したいと思います。
私は現在、中古キャンピングカー(トラックベースのキャブコン)でバンライフをしていますが、キャンピングカーを購入する前は、軽自動車で車中泊をしていました。
軽自動車で車中泊していた頃とキャンピングカーでバンライフしている現在では、持参している荷物がかなり異なります。
それぞれの季節ごとの荷物について「これだけは絶対に必要!」と感じたアイテムを厳選してご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
私が初めて車中泊をしたのは5年ほど前で、当時の私は「車中泊」という言葉さえ知りませんでした。しかし現在では大きなキャンピングカーで「車中泊」をしています。キャンピングカーには本格的な電気も搭載してあり、長期間のおこもりができてしまうほどです。
軽自動車とキャンピングカーを比べると、まず最初にその大きさの違いが目につくと思います。「車体が大きなキャンピングカーには、必要なアイテムがたくさん載せれるから快適に車中泊できる」と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、私が感じているキャンピングカーの利点は、大きさではなく車体の素材やクルマに備わっている設備たちです。これらのおかげで快適なバンライフを過ごせています。
私が以前乗っていた軽自動車は「軽ワゴン」と呼ばれるタイプ。車内空間には比較的余裕がありましたが、いくら広いといっても軽自動車なので、積める荷物には限界がありました。車中泊をする際には、車内に積み込むアイテムを厳選する必要があったんです。
軽自動車で車中泊をする際に、私が試行錯誤の上で辿り着いた「これだけは絶対必要」というアイテムは、以下の4つです。
軽自動車で車中泊をする際には、クリップ式の小型サーキュレーターをモバイルバッテリーに接続して使用していました。クリップ式なのでクルマのアシストグリップに装着することができ、場所を取らずに車内の空気を循環させることができます。
夏の車中泊ではドアの開閉のたびに車内に虫が入ってしまいます。虫除けスプレーを常備して、安眠のために寝る前には車内に虫除けを吹き付けるようにしていました。
就寝時の目隠しのために購入したシェードですが、暑さ対策としても大活躍!
私は断熱効果のある完全目隠しタイプのもを使用していましたが、網戸タイプのシェードも販売されています。防犯面の不安がない場所で車中泊を楽しまれるかたは、網戸にして窓を開けることもできますよ。
今ではポータブル電源はさまざまな性能・サイズのものがあり、選択の幅が広がりました。しかし当時は選択肢はそこまで多くなかったので、大きなサイズのものを購入して使っていたんです。
かなりのスペースを占有してしまいますが、やはり車内で電気が使えるというのはとても便利。「絶対に必要」と言えるアイテムでした。
次にキャンピングカーでの夏の車中泊です。私が乗っているキャンピングカーはトラックをベースにしたキャブコンで、居住スペースであるシェル部分にはFRPという素材を使用しています。
FRPはクルマのボディーに使われる鉄よりも断熱性が優れていて、軽自動車と比べると車内の温度が上がりにくいんです。またサブバッテリーを搭載しているため、ポータブル電源がなくても電気を確保できます。
そのため、軽自動車での車中泊では必要だったアイテムの多くが、キャンピングカーでの車中泊では必要なくなりました。
あって良かったと思った装備第1位がベンチレーター(換気扇)です。ベンチレーターは車両の天井部分にあり、空気の吸排気ができます。
就寝時には寝る部分の窓を開けてベンチレーターを排気モードにしておくと、空気の通り道ができます。真夏に兵庫(外気温28度)や旭川(外気温26度)で過ごした際も、エアコンなどに頼ることなく快眠できました。
就寝時のパジャマは綿やレーヨン、シーツは麻混紡製品、また日中の衣類はレーヨン混紡のものがおすすめです。これらは、汗を吸い取る繊維で、ひんやりした感触がある素材なので過ごしやすく、快眠にもつながります。
ただし、レーヨンは水で型崩れしやすいので長期旅の際にコインランドリーを使う場合は気をつけましょう。
夏に使用していたシェードは、冬の車中泊でも活躍してくれます。夏の暑さはシェードだけでは防げませんが、冬の冷気はシェードで防ぐことができます。
軽自動車で車中泊をする際は、「マイナス22度まで耐えられる」と謳われているダウン寝袋を愛用していました。最低気温マイナス10度の夜に使った時にも寒さをまったく感じず、朝まで快眠できました。
ただし、寝袋から出ている顔は冷気を感じるので、寝袋をすっぽり被ってしまうか、顔周りだけタオルなどを用意するなどの工夫をしましょう。
電気毛布は暖房器具の中では消費電力が少ないため、軽自動車で車中泊をする際にはおすすめです。就寝時だけではなく車内で作業する際にも、電気毛布を敷くだけでかなり寒さを凌げますよ。
ただし、今回想定しているような1週間の車中泊となると、使用頻度をおさえたりポータブル電源の充電するなど、電気の残量には気をつける必要があります。
キャンピングカーでの車中泊の場合は、冬も断熱性能とサブバッテリーのおかげで車内も暖かく、必要になるアイテムは少なめです。
キャンピングカーでの車中泊時にも、軽自動車の時と同じく電気毛布を使っています。しかしソーラーパネルを積んでいるキャンピングカーであれば、電気の確保に困ることがありません。
家のように電力使い放題とはいきませんが、暖をとるのに神経をすり減らすことはなく、我慢せずに使用できています。
今回は、軽自動車での車中泊とキャンピングカーの車中泊での必要なアイテムを比較しました。
車内の狭い軽自動車では、荷物を厳選しなければなりません。いかにコンパクトで収納しやすいか、それが車中泊グッズを選択する判断基準です。
その点、キャンピングカーは車内空間に余裕があるので、ある程度必要な荷物を載せられます。さらに、もともと備えつけの装備があるので、そこまで多くの荷物を用意する必要もありません。
同じ車中泊でも、車両によって必要なアイテムがこれだけ違ってきます。
ぜひみなさんも、自分のクルマに合わせたアイテムを厳選して、快適な車中泊をお楽しみください。
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