

「リタイア後」じゃ遅い?SAny.VANで叶える、仕事も旅も諦めない「現代流バンライフ」
旅が好き。キャンプが好き。でも、現実は仕事に追われる日々。「キャンピングカーなんて、定年退職後の夢のまた夢」──そう思い込んでいる人は多いのではないでしょうか。
今回お話を伺ったのは、ハイエースをベースにしたキャンピングカー「SAny.VAN(サニーバン)」のオーナー様。リモートワークをきっかけに、「いつか」ではなく「今」楽しむ決断をしたその背景には、現代のビジネスパーソンならではの合理的な判断と、遊び心がありました。
こだわりの木質空間で仕事をこなし、FFヒーターで冬の北海道すら快適なオフィスに変えてしまう。そんな「動く秘密基地」の魅力と、購入に至るまでのリアルなストーリーを深掘りします。
まずは、キャンピングカー購入に至った経緯を教えてください。
もともと旅行やキャンプは好きだったのですが、やはり仕事が忙しくて。「キャンピングカーを持つのは、もっと歳をとって仕事をリタイアした後かな」と漠然と考えていました。
しかし、色々と調べていくうちに考えが変わったんです。歳をとって体が動かなくなってからお金を使うよりも、元気な今のうちに楽しんだ方がいいのではないかと。ちょうどその頃、仕事でリモートワークをする機会が増えてきたこともあり、「キャンピングカーなら、仕事をしながらキャンプもできる」という新しいスタイルの可能性に気づきました。それが昨年、購入に踏み切った一番の理由ですね。
数あるキャンピングカーの中で、なぜハイエースベースの「バンコン」を選ばれたのですか?
ネットで検索を始めた当初は、いわゆる「キャブコン(トラックベースの大型車)」が頭に浮かびました。しかし、詳しく検討してみるとハードルが高くて。車両価格の高さもそうですが、運転の難しさや、自宅近くに駐車場を確保できないといった問題がありました。
私は基本的に一人で、思い立ったらすぐにフラッと旅に出たいタイプです。そう考えた時、取り回しの良い「バンコン(バン・コンバージョン)」が自分にはベストな選択だと感じました。
その中で、この「SAny.VAN」に決めたポイントは?
決め手は「内装の雰囲気」ですね。多くのキャンピングカーは機能的ですが、プラスチックパーツを多用した人工的な内装が多いですよね。
私は手作り家具のような、木の温かみがある質感が好きなんです。この車は本物の木を使っていて、経年変化も楽しめます。この雰囲気に一目惚れしました。実際にレンタルして試乗し、運転のしやすさと居心地の良さを確認できたのも大きかったですね。
地下駐車場もOK。
実際に所有してみて、サイズ感や運転のしやすさはどうですか?
非常に快適です。高さが約2.1mなので、駅前の地下駐車場やアンダーパスなども、ほとんど気にせずに入っていけます。これが背の高いキャブコンだと、入れる場所が限られてしまいますから。
また、キャンプ場って幹線道路から外れた狭い道の先にあることが多いですよね。そういった細い道でもストレスなく入っていけますし、高速道路でも横風の影響を受けにくいので、普通の乗用車感覚で運転できます。
運転で疲れてしまうと、だんだん出かけるのが億劫になってしまうと思うんです。でもこの車なら、買い物にも行けますし、旅へのフットワークが本当に軽くなります。
お仕事も車内でされるそうですが、居住性はいかがですか?
まさに「動く書斎」ですね。特に気に入っているのが、このキャビネット周りの使い勝手です。木目の雰囲気が良いだけでなく、パソコンを置いてそのまま仕事ができますし、デスクの下には冷蔵庫が収納されています。夏場に冷えたビールを取り出して飲みながら仕事ができるなんて、最高ですよね(笑)。
また、ベッド展開の手軽さも重要です。この車はベッドを作らなくても、ソファのまま横になれるサイズ感なんです。クッションの質も良くて、お客様からも「そのまま寝られますね」と好評です。仕事が終わったらすぐにゴロンとできる、このズボラさが最高なんです。
冬の北海道へも行かれたとか。寒さ対策はどうでしたか?
昨年、冬の北海道に行きましたが、やはり「FFヒーター」の偉大さを痛感しました。最初はFFヒーターなしで、自宅用のオイルヒーターと電気毛布を持ち込んで挑んだのですが、かなりギリギリの戦いでした(笑)。電源サイトのブレーカーが落ちないかヒヤヒヤしながらで……。
今はFFヒーターを搭載したので、氷点下の環境でも車内はポカポカです。外がどんなに過酷な気候でも、車に入れば守られているという安心感がありますね。今年はこれを武器に、さらにディープな冬旅を楽しみたいと思っています。
こちらの車はご自身で使うだけでなく、カーシェアで貸し出しもされているそうですね。
はい。夏場などはクーラーがついていることもあり、多くの方に利用していただいています。
実は、借りてくださる方との交流も楽しみの一つなんです。「どんな風に使うんですか?」と話をしたり、旅のお土産をいただいたり。自分だけで所有して完結するのではなく、誰かの旅の思い出作りに関われるというのは、予想外の喜びでした。
最後に、これからキャンピングカーライフを始めたい人へアドバイスをお願いします。
キャンピングカー選びで大切なのは、「全てを満たす車はない」と割り切ることです。予算、サイズ、装備……あれもこれもと欲張ると決められません。
自分たちが具体的に「どこで」「何を」したいのか。それをイメージして、必要な機能をベースに、不要なものを削ぎ落としていく「引き算」の考え方が重要だと思います。
もし迷っているなら、まずはレンタルやカーシェアで、小さいサイズから試乗してみることを強くお勧めします。普段乗用車に乗っている方は、いきなり大きな車だと運転が怖くて楽しめない可能性がありますから。
キャンピングカーはリセールバリュー(再販価値)が安定しているので、買って合わなければ売ることもできます。「やらない後悔より、やって後悔」。人生を楽しむための投資として、思い切って飛び込んでみるのも良い選択だと思いますよ








