バンライファー夫婦のとおるんよしみんです!日産キャラバンで車に住むおうち型バンライフをしながら日本各地を旅しています。 2018年は世界一周、2019年6月から日本一周中。車中泊初心者&女子向けの情報を発信中(^^)!
VANLIFER特集では、バンライフをしている素敵な方々をご紹介しています。今回はDIYされたハイエースでバンライフをしているご夫婦「pair trip(ぺあとりっぷ)さん」にお話を伺いました。
絶景を求めて日本各地を旅する2人。最高のタイミングを撮るために、見たい景色の限りなく近いスポットへ向かい、その瞬間までスタンバイします。
これまでの車中泊経験や、乗っている車のDIYエピソードから、おふたりが「人とのつながり」や「絶景を見て過ごす時間」を大切にしているということが伝わってきました。
フォトグラファーの夫のtaka (たかひろ)と妻のrin(りん)です。DIYした車で2022年4月から夫婦でバンライフをしています。
私たちの共通の夢は世界一周です。その世界一周中に現地の方に日本の暮らしや文化のことなどを聞かれても、きちんと説明ができる日本人になりたいと思って日本をバンライフで旅をすることにしました。そして、その過程を写真や動画に残せたら楽しそうと思い、SNSで発信しています。
片道1時間半かけて山登りや沢のぼりをして到着するような、ガイドブックには載っていない秘境の滝に行ったり、海岸にある貝を取って食べてみたりなど、自由にバンライフを楽しんでいます。
はい、軽自動車のラパンで車中泊旅によく出かけていました。東京から車で北海道や長野に行ったり。写真仲間と3人でラパンで車中泊することもありました。
そんな経験があったので、今はもっと大きな車であるハイエースで車中泊しているのが快適に感じています。快適で朝起きられず、朝焼けや日の出の撮影のチャンスを逃すこともあります(笑)
100系ハイエースで旅をしていますが、もともとは私(りんさん)の祖父が乗っていた古い車です。祖父も旅が好きな人で、生前は祖母と2人でよく車中泊旅に行っていました。
病気になってからも「富士山が見たい」と言って、急に静岡に行ったり。気がついたらいないこともあるくらい旅が大好きでした。
その気持ちを引き継ぎ、私がハイエースを相続しました。この車と一緒に旅ができて本当に良かったと思っています。
車のほかに、祖父が使っていたポータブル冷蔵庫や育てていた盆栽も引き取りました。
それらは今も車に乗せているので、この車で旅をすることは、祖父の供養につながるかなとも思っています。
車内は2人で1か月半かけてDIYしました。サブバッテリーも込みでDIY費用は総額35万円くらい。祖父が庭師だったこともあって、DIYに必要な道具も一通り揃っていたんですよね。ジグソーや丸ノコ、そして釘も。作業場所も、祖父が所有していた敷地を使っていました。大きなトラックが数台入る車庫があるんです。
DIY中のエピソードは、よく来る人懐っこい猫がいたこと。
作業中でも勝手に車内に入ってきましたし、車が完成してからの1番のゲストもその猫でした。
私たちの周りにはあまりDIYができる人がいなかったので、ネットで調べながら学びました。DIYの知識は独学です。車中泊仕様に車をカスタムしているYouTube動画を何度も見たり、情報が載っているブログを読んだり。
それと、「VANLIFE JAPAN」でライターをされている女子大学生メイさんのDIY記事も読みました。車の購入からDIYのことまで、どれもバンライフをするための手引書になりました。
実は、DIY初日はとても大変でした。
壁に断熱材を入れるときに壁にあったエアコンを撤去したんですが、その際にラジエーターホースを切らないとエアコンが撤去できない状態で切断したんです。そうすると、ピンクの液体が漏れてきて、どう対処したらいいのか調べたのですが100系ハイエースの情報が少なくて困りました。結局2本のホースを繋ぐことで、なんとか対処することができたんです。
他にはブレーキランプが点かなくて車検に落ちたこともあります。なぜブレーキランプが点かないのか理由が全くわからず、もしかしたら板張りをしてる際にその線を釘で切ったんじゃないか?となってどん底に。もしそうだったら「板張りしたのを全部外すの?」という絶望感を感じました。結局はハザードランプの電源から新たにブレーキランプ用の電源を引いて、直接配線したら修理することができました。
はい!でも、まだエピソードはあるんです(笑)
完成した車を記録するために河原で動画撮影していた時、なんとタイヤがスタックしてしまって。JAFにもまだ入っていないし、どうしよう..となっていました。
すると、スズキのジムニーに乗った方が「どうしたが?」と近寄ってきてくれて。
「スタックしました」と伝えたら、初めて使う牽引ロープを引っ張り出して、それを使って無事に助けてくださいました。
助けていただいたのでお礼を渡そうとしたら、「いらんいらん、まぁ如月の社長やりゆうき、そこでチキン南蛮弁当を買おうてくれたらええよ」と言われて、なんて心の大きな方なんだろうと。スタックしている私たちを県道から発見してくださって、わざわざ河原まで助けに来てくれて本当に有り難かったです。
※その社長さんが経営するお弁当屋「くいしんぼう如月」の公式サイトはこちら!癖強めで素敵です。
旅をしているとその土地でしか買えないものがあり、荷物が増えてしまうこともありますね。
山口県で金魚のちょうちんを買って荷物が増えたのですが、かわいいから許せちゃいます。でも収納スペースは限られているため、荷物が増えたらその分は手放すようにしています。
あとは、気を付けているというよりは気付いたことですが…
バンライフを始めてから、車内の水道やキッチンはほとんど使っていなくて、今度地元(高知県)に帰った時に外そうと思っています。
車内で料理するので水道も使うと思っていたのですが、旅先での排水の処理がなかなかできないので、意外と出番はなく…!少しずつ使いやすいように車内の仕組みも変化させていきたいですね。
私たちは写真や動画の撮影を中心にバンライフをしています。そのため、他のバンライファーとは真逆に行くこともあるんです。撮影場所にもより絶景が見れるような季節に行っており、夏には九州や沖縄に、冬には北海道に。
会社に勤めていると土日にしか行けないとか時間制限があって1泊2日で帰らないといけないことも。写真を撮るには特に気象条件が大事で、湿度が何%の時に霧が発生しやすいから雲海を見ることができたり。
今はバンライフしているから気象条件の良い時に行くことができて、写真を撮りたい時に撮れて写真家としてすごく楽しんでいます。朝起きてから5分で絶景の撮影場所に行けるなんて嬉しいですね。
仕事柄、車の中には撮影の機材がとても多いです。荷物がたくさん載るように設計はしたのですが、それでも本当に多くて。三脚は4つもあります。
花火の撮影は、まず撮影の場所取りは早めにして4台カメラを使用しています。
1台は動画撮影用のカメラ、1台は縦写真用のカメラ、1台は横写真用のカメラ、最後の1台はスマホで動画を撮ってます。
料理が好きなので、車内には調味料もたくさんあります。そのための棚や収納スペースもあり、食材も入るんです。ご当地料理はお店で食べるのもいいけど、毎回となると出費が嵩んでしまうため、スーパーで材料を買って、車内でなんちゃってB級グルメを作ることが多いです。
最近では佐世保バーガーを作りました。佐世保バーガーの定義は、「手作りで」「注文に応じて作り始める(作り置きをしない)ハンバーガーだそうで。そのため、実際にその定義に従って佐世保バーガーを作り、公園でテーブルにテーブルクロスを敷いてコーラと一緒にいただきました。
そこまで贅沢なバンライフはしていないですが、日本酒は好きなのでご当地のものをよく買って楽しんでいます。
これは絶対伝えたいのですが、夏対策は大切です!!
私たちは冬用の断熱はしていたものですが、夏のバンライフは本当に暑いです。正直、冬は服を着込んだり、カイロや電気毛布を使用したりすればなんとかしのげます。でも夏に車内でエアコンの使用をするのは電気も車内の仕組みも必要!音もするのでなかなか対策が難しいです。もし扇風機を購入されるのなら大手の有名メーカー(マキタなど)のものを強くおすすめします。
また、バンライフ中はぜひ絶景を楽しんでくださいね。
東京にいたころは、長い時間かけて移動しても、結局天気の条件で求めていた景色が見られないこともありました。それに次の日から仕事だから帰らなきゃ、となっていて。今はその時間の縛りから解放され、条件が良い時を選んで撮影に行けるのが楽しいです。
絶景を見られる気象条件などは事前に情報を仕入れるようにしていますが、色々な景色を見ると、素敵な思い出が増えていきます。
色々な意見があるとは思いますが、私たちは、どこで何をするのかの目的をもっているとより充実したバンライフになると思います。例えば花火大会が開催される時期などもそう。どこであるか、どこがいいスポットかを知っていると、夏の思い出づくりになりますよね。
絶景を巡る、楽しいバンライフをしましょう!
各地の絶景を撮影しながら2022年4月からバンライフをしているご夫婦。
景色の撮影のほかにも、ご当地グルメの料理を車内で作るなど、日本の地域を楽しむバンライフをしています。
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