昭和女子大学の4年生。専門は中国語。コロナ禍で大学の授業がオンラインになり、軽バンを借りて、授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。1年後、ハイエースをかりて、またオンライン授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。現在は、現役大学生が本格バンライフをする「大学生×バンライフ」のための準備中。
7回目となるシリーズ「バンライフの始め方」。いよいよキャンピングカーDIY編の最終回です。
今回は主に、ベッドやキッチン周りの家具についてご紹介します。ここからひとつひとつの作業が毎回本当に感動でした!
私の記事「バンライフの始め方」DIY編では、細かいDIYの方法は説明していません。車両DIY作業の全体像や、イメージを掴んでいただけたら嬉しいです。
車の中の面積を1番多く占める「就寝スペース」。私の日産キャラバンE25(車種名)では、以下の寸法で就寝スペースを制作しました。
就寝スペース寸法
・幅:150cm
・奥行き:190cm
▼設計図の書き方については「バンライフの始め方〜バンの設計編〜」をご覧ください。
私のベッドはダブルサイズより大きいんです!実家ではシングルサイズのベッドだったので、実家よりも快適な就寝スペースをゲットできました!
バンの中のベッドが大きいのは、実は私だけではなく、多くのバンライファーも同じようです。このベッドは椅子にも変身!バンライフ って本当に知恵が凝縮されたライフスタイルですよね!
設計図を書き終わったら、木をサイズに合わせて切っていきます。
バックドアのあたりはどうしても斜めのに気を入れなければならなかったり、壁がボコボコとした形をしているので、左右対称というわけではありません。すべての箇所に合わせて微調整を加えながら作業を進めていきます。
あらかじめ床の下に下地となる木を仕込んでいるので、そこを狙って骨組みを車に固定していきます。骨組みが完成したら次は板をサイズに合わせてカット。私の車では、このスペースは床と椅子と収納スペースの3つの役割を果たしてくれています。
小さなスペースの中で、1つのものをどれだけ活用できるかが、快適なバンライフ において重要な気がします。
▼下地処理については「バンライフの始め方〜キャンピングカーDIY編その1〜」をご覧ください!
車内の椅子やテーブルは、「高さ」にこだわりました。一般に市販されている椅子・テーブルの高さの基準に合わせているので、車の中だからといって不便なことはなく、普段の机や椅子と同じ高さで使うことができます。
実はこちらの椅子、運転中にも座れるように車検の要件に合わせて作り、登録しようと考えていたのですが、いろいろあって登録は失敗。5人乗りで登録しようとしていたのですが、残念ながら3人(前席のみ)の登録になってしまいました。
高床式にしたこの車両では、床の蓋を取り外すことができます。床は大きく7ブロックに分かれているのですが、入り口のブロック(画中D)を取り外すと、廊下スペースが登場し、真ん中ブロック(画中E)を取り外すと、下から机が登場する仕組みです。
机はIKEAのものを利用していますが、その土台となるシステムは自由自在に動かせる海外のものを取り寄せています。
キッチンスペースは私の1番のお気に入り!キッチンスペースはすべてIKEAでアイテムを揃えています。キッチンはIKEAの説明書があったため、とてもスムーズに作業が進みました。
しかし、キッチン設備選びにはかなり時間をかけました。その理由は、キッチンの「サイズ」。一般のキッチンでは、ここまで横幅が小さいキッチンが、なかなかないのです。
組み立てること以外は、シンクをはめて、水道配管の設置するだけ。その他には、調理スペースのIHクッキングヒーターや電子レンジを設置しました。
シンクも配管もIKEAで揃えたのですが、シンクの穴を開ける作業が、細かい作業が苦手な私には難しかったです。
キッチンスペースには、試行錯誤しながら、電子レンジとタンク(給水・排水)を入れました。
DIYも良いですが、こうやって既存の家具を導入するのも楽しいです。何より、とても楽チンでした!
その後壁に塗装を施し、完成した車両が上の「メイの動く城」です。
木目調の壁も愛着があったので、ペンキを塗る時は多少のさみしさもありました。シンプルなカッコ良さだけでなく、可愛さや爽やかさ、ナチュラルな感じも取り入れたかった。そんなわがままをちょうど良いバランスですべて詰め込んだ、最高の仕上がりになったと思います!
若干アメリカンヴィンテージな雰囲気ですが、水色なので爽やかさも出すことができ、天井やパーテーションがとても濃い色で、重厚感もでています。私の欲しいものをすべて取り入れられた形に仕上がり、バランスも良い感じだと思っています。
本当は壁の作業というのは、ベッドなどの家具を作る前にやっておくとスムーズです。順番は間違えてしまいましたが、無事壁づくりがすべて終了しました。
さらに床には畳を、キッチンとベッドの区切りにはパーテーションをつけたりと、オリジナリティが出るように工夫してみました。
私は車をここまで完成させるまでに、何回も遠回りしたり、立ち止まったり、諦めた部分もあったりと、思っていた数倍の時間と手間がかかりました。その分、車に対する愛着も大きいです。
これからDIYを始めるみなさんには、ぜひDIYの過程も含めて楽しんで欲しいと思います!
ぜひ無理なく作る過程を楽しみ、たまに友達に手伝ってもらいながら、ゆっくり着実にDIYをしてみてください。きっと素敵な「あなただけのオリジナルバン」が作れるはずです!
▼車両DIYのご相談や工具のレンタル、シェアガレージの利用は「Mobi Lab. (モビラボ)」へ!
昭和女子大学の4年生。専門は中国語。コロナ禍で大学の授業がオンラインになり、軽バンを借りて、授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。1年後、ハイエースをかりて、またオンライン授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。現在は、現役大学生が本格バンライフをする「大学生×バンライフ」のための準備中。