Carstayは、キャンピングカーなど車中泊仕様の車両に特化したカーシェアリング事業を全国で展開。登録車両の型式や年式、就寝人数、装備情報などの基本情報を入力し、南海トラフ地震などの今後起こりうる万が一の大規模災害に備えて、所有者の任意でその車両を「災害支援協力対象車」として登録できる仕組みをプラットフォーム上で提供・可視化しています。今後も随時、対象車両への登録を呼びかけます。
また、Carstayは2020年の新型コロナウイルス感染拡大初期に、居住性高いキャンピングカーや“バン”などを緊急時の“シェルター”として提供支援する「バンシェルター」プロジェクトを立ち上げ、全国約30か所の医療施設に休憩所の増設や病床不足の解消などを支援するために、60台のキャンピングカーを提供しました。以降も、熊本地震(2台)、2021年の伊豆山土砂災害(2台)、2024年の能登半島地震(40台)で、復旧・復興事業者やNPOなどへ車両を配車・貸与し、被災地での生活・就寝・作業空間を提供してきました。
Carstayは、これまでの災害時の対応ノウハウやプラットフォームの実績を活かし、今回、内閣府の災害対応車両登録制度に「災害対応車両調整法人」として登録したものです。
災害時には、新たな施設の建設には多額の費用と時間が必要で、撤収や再利用も困難です。一方、キャンピングカーのように動かすことが“可”能な“動産”「可動産」は、必要な場所に即時設置・撤収でき、状況に応じて“宿泊機能”を柔軟に“増設”できるという特長を持っています。平時には旅行、出張やテレワークの拠点として、緊急時にはシェルターや生活空間として利活用できる、柔軟性の高い社会インフラといえます。
Carstayでは現在、報道機関やNPO法人との包括連携協定を締結し、災害発生時にキャンピングカーを迅速に供給できる体制を構築。今後も、「可動産」としてのキャンピングカーの可能性を広げる取り組みを進めます。
Carstayのプラットフォームには、現在約500台のキャンピングカーが登録されており、全国各地での貸出が可能です。また、空いている駐車場や空き地スペースを「車中泊スポット」として登録し、キャンピングカーの旅行者に有償で貸し出せるスペースシェア事業も展開しており、今後は、災害時にキャンピングカーを駐車できるスペースも視野に、車中泊スポットの整備・強化も進めていく予定です。
・所有するキャンピングカーを災害支援協力対象車として登録したい方:https://carstay.jp/ja/holder/
※1バンライフ: 車を通じた旅や暮らしにより“人生を豊かにする”ことを目的として、荷台スペースが広い車“バン”を家やオフィスのように作り変え、車を働く・遊ぶ・暮らしの拠点とする新たな“ライフ”スタイル。
※2災害対応車両登録制度: キッチンカー、トイレカー、トレイラーハウス、キャンピングカーなどの災害対応車両やその配車調整を担う「調整法人」を平時から可視化・登録し、災害発生時に必要に応じて速やかに活用できるようにする内閣府主導の制度です。